川、海、空、全身で体験するパース

自然と都会がバランスよく調和する都市、パース。少し足を延ばすだけで大自然が広がり、環境を存分に満喫できるアクティビティのスポットが点在しています。もちろん、ダイナミックなグルメ体験ができるのもここならでは。
パース在住27年、プライベートでも家族でアウトドアを楽しむジャーナリストの今城康雄さんに、自身の体験を通して感じた充実のスポットを教えてもらいました。
景観豊かなスワン川を存分に体感できるアクティビティ

写真提供:About Bike Hire
初めて見たときには湖と思ったほど幅が広いスワン川は、街に隣接し地元の人にとっても観光客にとっても親しみのある存在です。でもただ眺めているだけではもったいない……!
「おすすめなのはレンタサイクルです。思いついてすぐに借りることもでき、2時間ほどあれば自然と街並みを十分に満喫できます。またパースの街並みを眺めながら楽しめるカヤックも、初心者でも全く問題なく、必要なものは全てレンタルできるので手ぶらで来てもOKです。パドルを漕いでいると、きっとたくさんの野鳥に出会えますよ」
川沿いは起伏も少ない絶好のコース。街まで少し足を延ばして、サイクリングで通りかかった気になるお店やカフェにふらりと立ち寄るのもいいですね。思わぬお土産が手に入るかもしれません。

写真提供:About Bike Hire
About Bike Hire
- 住所:305 Riverside Dr, East Perth
- ウェブサイト:About Bike Hire
エメラルドグリーンのインド洋(トリッグビーチ)でサーフィンレッスン

写真提供:Surfing WA Surf School
一度はやってみたかったサーフィンだけど、身近なものゆえにタイミングを逃し続けていて……という人にとって絶好の機会かもしれません。西オーストラリア州の中でもメッカといえるこの場所で、いかがでしょうか?
「夏のトリッグビーチは膝から腰くらいの遠浅なので、初心者にとってマリンスポーツはとても敷居が低いと思います。ボードもスーツも現地でレンタルできますし、基本的なプライベートレッスンは90分ほどで、子供から50〜60代までの幅広い世代がチャレンジしています。比較的夏より冬の方が波が高いので、経験者はあえて冬の海に挑戦してみることもおすすめです。レンタカーがあれば便利ですが、公共交通やタクシー、配車サービスでも問題ありません」
サーフィン文化が根ざすオーストラリアでは、学校の授業で習うこともあるくらい一般的なマリンスポーツ。一度見たら忘れられない美しい色の海、誰でも身を委ねてみたくなるはずです。

写真提供:Surfing WA Surf School
Surfing WA Surf School
- 住所:368 W Coast Dr, Trigg
- ウェブサイト:Surfing WA Surf School
オプタススタジアムでオージーフットボール観戦

写真提供:optus stadium
その街らしさを体験するには、その街の人たちが大好きなことを一緒にやってみるのが一番かもしれません。オプタススタジアム(パーススタジアム)は国内3番目の規模の約6万人収容の大型スタジアム。水辺に浮かぶ宇宙船のような外観も特徴的です。
「それぞれが推しのチームカラーに身を包み、老若男女が心から熱狂して観戦するスタジアムに身を置くのは、他では体験できない思い出になります。旅行者にとって推しのチームがあるかどうかは関係なし、スポーツ大国のオーストラリアならではの、エキサイティングな観戦スタイルも特徴的です。チケットはオンラインで事前に取ることができます。冬は国技ともいえるオージーフットボール、夏はクリケットがおすすめです」
ライブ観戦というのは何にしても血湧き肉躍るもの。一方で競馬には(イギリスのように)おしゃれして観に行く人も多く、まるでフェスに参加するような楽しさがあるそうです。
Optus Stadium
- 住所:333 Victoria Park Dr, Burswood
- ウェブサイト:Optus Stadium
グランピングはA級自然保護区のロットネスト島で

写真提供:Discovery Rottnest Island
パースの港からは約19km、フェリーで約30分のちょうどいい船旅で着くロットネスト島。都会からちょっと離れて心の底からリラックスしたいなら、A級自然保護区に指定されている島でのグランピングが最適でしょう。
「街から島までフェリーで渡り、そこからは徒歩や自転車で移動します。テントから一歩出ればビーチが広がる絶景のみ。ワイルド感あふれるグランピング体験ができます。そしてここでの食といえばBBQ、新鮮な野菜と肉は焼くだけでご馳走になります。生活用品はなんでも揃っているので、自分で持っていくものは水着だけで大丈夫。ここではSNSでも大人気の笑顔がかわいい動物、クオッカとも出会えますよ」
シンプルなBBQとワインがあれば、他には何もいりません。島一周は約15km、レンタサイクルで一周することもできます。シュノーケリングに最適な白い砂浜も点在し、それぞれのビーチなりの特色があります。

写真提供:Discovery Rottnest Island
Discovery Rottnest Island
- 住所:Strue Rd, Rottnest Island
- ウェブサイト:Discovery Rottnest Island
2大都市の旅が教えてくれる、より深くより広いオーストラリア
身体全体で体験するシドニーとパース。異国でありながらどこか懐かしさと親しみが感じられるのは、土地の文化に深く触れる機会があってこそ。心の隅々まで充実したひとときを過ごして戻ったら、早速再訪の予定を立てたくなってしまうかもしれません。さあまず最初はどちらに行きますか?両方でしょうか?
- 記載の内容は2023年3月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。