安全上のトラブルなど

 

  航空法に基づき国に報告している「航空機の正常な運航に安全上の支障を及ぼす事態(事故、重大インシデント、安全上のトラブル)」の概要です。
  【2015年06月01日~06月30日】
発生
運航社 機種 出発地 目的地 概要 原因 処置
2015/06/02 AKX B737-500 仙台 成田 着陸進入中、航空機衝突防止装置の回避操作に従い回避操作を行った。 注1参照 注1参照
2015/06/02 ANA B777-200 羽田 函館 着陸進入中、対地接近警報装置の警報が発せられ、回避操作を行った。 注2参照 注2参照
2015/06/03 ANA B737-800 那覇 新千歳 離陸滑走中、他航空機(ヘリコプター)が同滑走路に進入したため、離陸を中止した。 他航空機の滑走路進入 事故調査委委員会で調査中(重大インシデント)
2015/06/04 ANA B767-300 定時整備中 右翼下面の表面に腐食を発見した。 腐食 メーカーの指示に従い当て板修理を実施した。
2015/06/05 ANA B767-300 石垣 羽田 離陸上昇中、操縦室内で異臭が発生したため、乗員は酸素マスクを使用し、那覇空港に目的地を変更した。 操縦室左前方ウインドー電気系統不具合 当該ウインドーを交換した。
2015/06/06 ANA B777-300ER シアトル 成田 上昇中、航空機衝突防止装置の回避操作に従い回避操作を行った。 注1参照 注1参照
2015/06/06 ANA B787-9 ミュンヘン 羽田 誤った貨物重量での運航 旅客数に対する貨物重量の制限を失念。 事象の水平展開を行うと共に最終確認手順を変更した。
2015/06/08 ANA B777-300ER 定時整備中 酸素マスク落下試験において、シート番号41AC上の酸素マスク収納扉がオープンせず、酸素マスクが落下しなかった。 収納扉ロック機構の不具合 収納扉ロック機構の部品を交換した。
2015/06/12 AKX DHC-8-402 熊本 中部 離陸後上昇中、客室与圧システムの不具合が発生したため熊本空港に引き返した。 与圧制御系統の不具合 与圧制御関連部品を交換した。
2015/06/14 ANA B777-200 羽田 熊本 降下中、航空機衝突防止装置の回避操作に従い回避操作を行った。 注1参照 注1参照
2015/06/22 AKX DHC-8-402 熊本 伊丹 巡航中、対地接近警報装置の不具合を示すメッセージが表示された。 対地接近警報装置の不具合 対地接近警報装置を交換した。
2015/06/24 AKX B737-500 成田 仙台 着陸進入中、航空機衝突防止装置の回避操作に従い回避操作を行った。 注1参照 注1参照
2015/06/25 ANA B777-200 新千歳 羽田 進入中、対地接近警報装置の警報が発せられ、回避操作を行った。 注2参照 注2参照
2015/06/26 ANA B777-300 羽田 新千歳 降下中、異音、振動と共に左エンンジンの排気ガス温度が 上昇したため左エンジンを停止させ新千歳空港に着陸した。 エンジン内空気制御系統の不具合 排気ガス温度が制限値を超えたためエンジンを交換した。
2015/06/28 ANA B767-300 定時整備中 左主脚格納庫構造部材の亀裂を発見した。 亀裂 メーカーの指示に従い修理を実施した。
2015/06/28 ANA B767-300 定時整備中 右前方客室ドアー構造部材の亀裂を発見した。 亀裂 メーカーの指示に従い修理を実施した。
2015/06/28 ANA B767-300 定時整備中 右主脚格納庫構造部材の亀裂を発見した。 亀裂 メーカーの指示に従い修理を実施した。
2015/06/30 ANA B777-200 新千歳 羽田 着陸後、右エンジンの逆噴射装置が作動しなかった。 逆噴射装置ロック機構の不具合 当該ロック機構部品を交換した。
2015/06/30 ANA B777-200 羽田 ロサンゼルス 降下中、航空機衝突防止装置の回避操作に従い回避操作を行った。 注1参照 注1参照
注1: TCAS(航空機衝突防止装置)は、周囲を飛行する航空機が定められた距離よりも接近する可能性がある場合、パイロットに危険を知らせ、回避操作を自動的に指示するものです。
TCASは、通常の管制指示に従った正常運航においても、相手機との位置や速度関係によって回避指示(RA:Resolution Advisories)が作動することがあります。
本件については、適切な回避が出来ており、深刻な事態につながるものはありませんでした。
注2: GPWS(対地接近警報装置)は、パイロットが気付かないまま航空機の高度が低下したり、山に異常接近した場合、警報を発する装置です。
GPWSは、通常の管制指示に従った正常運航においても、地上の障害物や地形の特性により、警報が発せられることがあります。
本件については、適切な回避が出来ており、深刻な事態につながるものはありませんでした。