2023/07/03更新
③FTD(Flight Training Device)訓練(約1ヶ月半)
座学訓練を終了すると、次に、実際のボーイング767と同じ計器を配置した訓練機器であるFTDを使用した訓練が始まります。
この訓練からは、二名一組での訓練となります。
まず最初に、Normal Procedure(通常操作手順)と呼ばれる、「航空機の駐機場からの出発→エンジン始動→地上走行→離陸→上昇→巡航→下降→着陸→駐機場への移動→エンジン停止」という一連の手順を習得します。およそ300通りにもなるこれら1つ1つの手順は、身体にしみつくまで練習を繰り返し、完璧に習得します。ちなみに、訓練生の寮には、コックピットを模擬した装置(モックアップ)があり、いつでもこの手順を練習することができます。
Normal Procedure(通常操作手順)を習得すると、今度はNormal Procedureでは対応できない、機材故障等を想定した緊急時の手順を習得していきます。