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旧臼杵藩主稲葉家下屋敷

武家屋敷の様式を色濃く残す殿様のお屋敷を訪ねる
大分県臼杵市は、稲葉の殿様が治めた城下町。1800年代後半に殿様が東京に移住した後、里帰りのための住居として1902年に建築されたのが、旧臼杵藩主稲葉家下屋敷です。建築は近代に入ってからのものですが、武士の時代を感じることのできる屋敷と美しい回遊式の庭園を見ることができます。
旧臼杵藩主稲葉家下屋敷(国登録有形文化財)
1600年から臼杵藩を収めてきた稲葉家。この下屋敷の周辺は、その昔には稲葉家のお城である臼杵城の外周地域で、米蔵などの重要施設や重臣の屋敷が連なっている場所でした。稲葉氏は東京移住後も臼杵の発展に尽力し、臼杵に来る機会は少なくなかったようで、その滞在用に作られたのがこの旧別邸です。建築は近代に入ってからのものですが、武家屋敷の様式を色濃くとどめた建築です。回遊式の日本庭園も見る価値ありです。
旧大名家の格式を今に伝える大書院
敷地の中央に建つのは「大書院」と呼ばれる最初に客を迎え入れる「表」空間として機能した建物。正面に大きな玄関があり、上ノ間と二の間が並ぶ、接客の空間であったことがよくわかる造りで、格式を重視する武家住宅の特徴を残しています。一時期、料亭として利用されていましたが、保存状態もよく、旧大名の格式を今に伝える規模の大きな書院です。
旧平井家住宅(大分県指定有形文化財)
旧臼杵藩主稲葉家下屋敷の庭と隣接する旧平井家住宅は1859年に建てられたとみられる江戸時代の建築様式を残す上級武士住宅です。「表玄関」(客人用)、「内玄関」(家人用)に分けられた玄関など、武士の時代の生活を垣間見ることができます。
観光地詳細
名称 | 旧臼杵藩主稲葉家下屋敷 |
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Webサイト | https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014013000108/![]() |
所在地 | 大分県臼杵市大字臼杵6-6 |
アクセス | 大分空港からJR臼杵駅までは、自動車または県南高速バスで約1時間30分 JR臼杵駅から徒歩で約15分 大分自動車道の臼杵ICから車で約15分 |
営業時間 | 8:30~17:00(最終入館:16:30まで) |
定休日 | 年中無休 |
お問い合わせ先 | TEL: 0972-62-3399 |
料金 | 大人(高校生以上):330円、小人(小中学生):160円 |