エネルギーの管理

方針

当社は環境課題を事業における重要課題とし、各方針のもと事業を通じてエネルギー使用によるCO2排出量の削減にむけた取り組みを推進しています。

管理対象

航空輸送を中核とするANAグループは、航空燃料の使用によりCO2排出量を多く発生します。ANAグループでは事業活動におけるエネルギー使用で発生するCO2排出量を管理し、削減への取り組みを深化させています。

Scope エネルギー 占める割合
Scope1 航空機の運航 航空燃料 98%~99%
Scope1,2 航空機の運航以外 電気・車輛燃料 1%~2%

戦略

TCFD提言に沿って、気候変動の事業インパクトにおけるリスクと機会を分析し、環境目標達成にむけた戦略を策定しています。

TCFD提言に沿った情報開示

中長期環境目標(2021年度~)

目標年度 2030年度 2050年度
航空機の運航 2019年度比
10%以上削減(実質)
(約1110万トン以下)
実質ゼロ
航空機の運航以外
(車輛燃料/施設、設備機器の電気)
2019年度比
33%以上削減(実質)
実質ゼロ

ANAグループの環境目標

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進捗評価

単位 2019(基準) 2021 2022 2023(速報)
航空機の運航 万t 12,33 767 932 1047
削減率% - 38% 24.3% 15.1%
原単位
kg-CO2t
1.01 1.09 1.00 0.985
航空機の運航以外 削減率% 0 25.2 22.8

CO2排出量を削減するための取り組み

航空機
  • 運航の工夫における燃料使用の削減
    「早期加速上昇」「着陸後の逆噴射抑制」「地上走行時の片側エンジン停止」
  • 低燃費機材の導入
  • クリーンエネルギーの採用
    SAF(バイオ燃料)の使用促進
    • 東京都支援事業 など
  • 研究開発への投資
    ネガティブエミッション技術(NETs)の活用
    • Direct Air Capture(DAC)技術開発への支援
      • クライムワークス社との基本合意書(MoU)を締結
      • 1PointFive社との調達契約を締結
空港特殊車両
  • HV(ハイブリッド自動車)・EV (電気自動車)・FCV(燃料電池自動車)等への更新
施設、・設備
  • 省エネ機器への計画的な更新
  • クリーンエネルギーの採用
    太陽光パネルの設置、太陽光エネルギーによる電力創出と自社使用

施設名

詳細は

環境教育

ANAグループでは、従業員が、ESG推進の重要性を理解し、お客様応対時において適切なご案内や行動ができるようになることを目的として、環境に関するeラーニングを年に数回実施しています。ANAグループの環境目標やその進捗、取り組みだけでなく、グローバルな視点で学ぶべき最新情報を基に作成された教育プログラムを受講することで社員の環境教育を推進しています。

2023年度教材例)