お客様の安全・あんしんのため
グループ一丸となって取り組む

ANAグループでは全役職員を対象に、緊急時における航空機からの
脱出研修を行っています。

モックアップ(実物大模型)に乗り込み、エスケープスライド(緊急脱出シューター)による脱出やお客様の援助方法、ライフベストの正しい使用方法などを習得します。

万が一の事態に遭遇した際の必要な知識と心構えを学びます。

研修内容

緊急脱出研修は座学と、モックアップなどを使用した実習で構成されています。講師を務めるのは現役の客室乗務員。自助・共助・客室乗務員の援助の3つの観点から具体的な対応を学びます。
実習後には理解度の確認を行い、正確な知識の定着を図っています。
また、受講生間でディスカッションを行い、ANAグループ社員としての普段の行動についても振り返り、安全意識を高めています。

座学

緊急事態発生時に対処するための基礎知識を習得する講義。
不測の事態に直面した場合、お客様の人命救助のため客室乗務員と協力し最大の努力をもって対応できるよう、国内外の脱出スライドによる非常脱出事例をもとに自身の行動をイメージするなど、研修の内容と意義を一人ひとりが正しく理解します。

ライフベストの着用

ANAグループ社員自身が正しくライフベストを着用し、お客様や幼児連れのお客様の援助が出来るようライフベストの着用方法を習得します。

危険な行為への対応

手荷物を持ったまま脱出をしたり、機内外の状況を撮影する行為は、ご自身の脱出の遅れや他のお客様の脱出の妨げになる危険な行為です。
緊迫した状態でも、機内外の状況に応じた具体的な声のかけ方を学びます。

脱出時の援助/誘導1

客室乗務員がドアを開放している間、非常口につながる通路を確認し、押し寄せてくるお客様を制止します。
また、実際に非常口を開放し、安全かつ迅速な援助ができるよう実習します。

脱出時の援助/誘導2

着陸した機体からエスケープスライドで滑り降りる実習。スムーズに避難するための安全な滑り方や、滑ってくるお客様が立ち上がるのを援助者として手助けする方法を習得。速やかに飛行機から離れるように指示をする際の声のかけ方も学びます。

ご挨拶

全日本空輸株式会社
総合安全推進室長 兼 安全推進センター長
宮前 利宏

ANAグループで働く者は誰でも、万一航空機からの緊急脱出を行う場に居合わせた際には、乗務員を最大限に援助して、お客様の迅速かつ安全な避難に貢献します。

この認識の下、ANAグループの全役職員は、航空機の乗務に携わらない部署の社員も含め緊急脱出研修を受講し、ユニバーサルサービス対応、避難指示、援助方法など臨機応変な処置を、自助・共助・乗務員の援助の視点から学びます。

また、この研修を通して、エアライングループの一員であることの自覚や責任、覚悟などを持って自らの業務に臨むことにつなげています。

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