廃棄物の管理

方針

当社は環境課題を事業における重要課題とし、各方針のもと事業を通じて廃棄物の管理と削減にむけた取り組みを推進しています。

リスクと機会

航空事業を中核とするANAグループにおいて、お客様へのサービスに欠かせない機内食や機用品は必ずゴミ(廃棄物)が発生します。その廃棄物は海洋プラスチック問題やFOOD LOSS問題と言われる環境問題となり、自然環境や生態系の悪化につながります。それは、事業運営に欠かせない調達にも大きな影響が発生することになります。
ANAグループでは、「容器包装リサイク法」「プラスチック循環促進法」「食品リサイクル法」など規制に基づいて、紙やプラスチック資源の使用削減や食品廃棄を削減し循環させる、3R(Reduce/Reuse/Recycle)+R(Renewable)の取り組みを促進しています。これら循環経済への貢献により廃棄物の焼却時のCO2排出量も削減できるなど、環境負荷低減に貢献できると考えます。

管理対象

事業活動に伴う廃棄物全体の実績管理をもとに、第三者検証機関(LRQA社)を通し監査を実施しています。その中で、ANAグループでは海洋プラスチックやFOOD LOSSなどの環境問題を重要課題とし資源循環への取り組みとして、プラスチックや紙資源、食品の廃棄物の管理(削減への取り組み)を実施しています。

詳細
資源類の廃棄 紙類・プラスチック
食品の廃棄 食材・機内食品

廃棄物の削減にむけた体制

ANAグループでは、ISO14001や省エネ法、プラスチック循環促進法に基づき、「エネルギー管理標準」を独自に作成し、環境マネジメントシステムを構築しています。この管理標準は「エネルギー」「水」「廃棄物」におけるデータの管理・評価・改善・計画(目標設定)・行動など効率管理がプログラムされています。

中長期環境目標(2021年度~)

2030年度 2050年度
プラスチック・紙など 資源類の廃棄率の削減 70%以上削減
(2019年度廃棄量比)
廃棄率 ゼロ
機内食など食品類の 廃棄率の削減 廃棄率3.8%以下 廃棄率2.3%以下(2019年度比50%削減)

詳細、実績管理はこちら

ANAグループの環境目標

取り組み 3R(Reduce/Reuse/Recycle)+R(Renewable)

資源類の廃棄率の削減
  • 機内食容器の素材を使い捨てプラスチック から紙やリユース品に切り替え
  • マドラー・カトラリー・ストローを環境配慮型素材へ変更
  • 国際線で提供するアメニティキットの包装用ビニールを紙帯に変更
  • 古紙をリサイクル原料として有価資源買い取り
機内食など食品類の廃棄率の削減
  • AIを活用した機内食事前予約管理システム導入による廃棄の削減
  • 使用済み食廃油のバイオ燃料原料として有価資源買い取り

他、詳細は

航空機の運航以外における取り組み

環境教育

ANAグループでは、従業員が、ESG推進の重要性を理解し、お客様応対時において適切なご案内や行動ができるようになることを目的として、環境に関するeラーニングを年に数回実施しています。ANAグループの環境目標やその進捗、取り組みだけでなく、グローバルな視点で学ぶべき最新情報を基に作成された教育プログラムを受講することで社員の環境教育を推進しています。

2023年度教材例)