救済措置
苦情処理メカニズム
ANAグループでは、一連の人権対応の取り組みのなかで、労働者からの生の声の形で潜在的または顕在的な人権リスクを素早く収集し、さらに把握した負の影響に関して実効的に対処するための仕組みである「苦情処理メカニズム」を大変重要視しており、その浸透や運用の改善に継続して努めています。
2020年11月に運用を開始した苦情投稿システム「Ninja」は、第三者機関であるCRT日本委員会が運用する苦情受付窓口であり、人権侵害に留まらず、不満や懸念などの労働者からの幅広い声を受け付けています。利用対象は主にANAグループのサプライチェーン上で働くANAグループ外の労働者(但し、グループ会社で働く労働者による利用を妨げるものではない)で、7か国語で、かつ24時間/365日アクセス可能であり、通報者は不利益を恐れずに匿名で利用することができます(本人が希望すれば、実名での通報も可能)。
当窓口は、労働者が自身の抱える問題について相談する窓口を知らないために問題が深刻化してしまうことを防ぐ、さらには労働者の不満や懸念を芽の時点で摘み取ることを狙いとしています。ANAグループは、サプライチェーン上で働く労働者に対して、このシステムの利用を推奨しています。
名称 | 主な対象 | 内容 |
---|---|---|
苦情処理窓口 「Ninja」 |
ANAグループのサプライチェーン上で働く労働者 | ANAグループのサプライチェーン上で働く労働者(グループ会社従業員の利用を妨げるものではない)を対象とし、人権侵害に関する声を受け付けています。これは、第三者であるCRT日本委員会が提供・運用する窓口であり、7か国語でアクセス可能であり、不利益を恐れずに匿名で利用することができます。(本人が希望すれば実名での通報も可能)利用者は問題を提起し、ANAグループはその問題に係る方針の有無ならびに利用者がその問題に対するさらなるアクションをとるための窓口情報を2か所以上回答します。当窓口は、利用者が問題に対する相談窓口が分からずに問題が深刻化することを防ぐことを狙いとしています。 |
内部通報窓口 「ANAアラート」 |
主にANAグループ従業員 | 法令違反、社内ルール違反などのコンプライアンスにかかわる問題について、派遣社員などを含むANAグループの業務を担っている全役職員、退職者に加えて取引先の役職員も利用可能です。相談者およびその関係者のプライバシーを保護し、相談または事実関係の確認に協力したことを理由に不利益な取り扱いが行われないことを約束しています。外部の弁護士事務所にも通報窓口を設けるとともに、英語による受付体制も整えています。 |
「ANAご意見・ご要望デスク」 | お客様 | ANAのサービスを利用されるお客様を対象に、ANAのサービスに関する問い合わせだけではなく、人権等に係るご懸念やご意見も承ることが可能です。問い合わせの手段は電話、メール、手紙から選ぶことができ、英語にも対応しています。 |
「株式・投資家情報に関するお問い合わせ」窓口 | 株主様 | 株主様を対象とした窓口を用意し、電話での対応を行っています。 |
- これらは、日本政府が多国籍企業行動指針に則って設ける連絡窓口(National Contact Point)などの公的な窓口の利用を妨げるものではありません。
是正状況
相談窓口などを通じて受け付けた懸念や苦情に対する対応の詳細については以下をご覧ください。
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