事業継続マネジメント
大規模災害などの発生時に、お客様・役職員等の安全を確保し、経営や社会に対する影響を極小化し、事業を可能な限り早期に常態に復旧させるための方針と手順を定めています。
通信網の整備・強化
- 防災無線・衛星電話の配備
- 定期的な安否確認登録訓練
バックアップ施設構築・機能向上
- バックアップ施設で合同訓練や教育を定期的に実施
- 常に最新の状態の機器類・ソフトウェアなどを準備
- バックアップ施設での機器操作訓練
また、大規模災害の発生直後に、自身の身を守りながら、お客様を安全に避難誘導するための教育・啓発に関する教材を作成し、社内展開を予定しています。
システム運用継続計画(IT-BCP)
ANAグループでは多くのシステムが企業運営を支えており、安全で安定的な事業を継続していく上では、IT-BCPの確立が不可欠です。
内閣府の主催する中央防災会議の首都直下地震の被害想定にもとづき、約5年間にわたるプロジェクトにより、すべてのシステムにおけるIT-BCP環境の整備を行っています。複数のライフライン系統を有した免震性の高い新データセンターへと、2018年度末に移転を完了しました。
あわせて遠隔地にバックアップデータセンターを備え、本番データセンターの被災時にバックアップセンターへ切り替えを可能とすることで事業を継続させる、ディザスターリカバリー(DR)も実現します。
また、新データセンターのシステム基盤は仮想化技術などの最新IT 技術を駆使しており、システムの耐障害性向上やコスト削減に寄与しています。
ANAグループでは、事業に重大な影響を与えうるITリスクを的確・迅速に捉え、非常時に適切に対応するため、少なくとも年に一度テストを実施し、事業継続とシステム復旧を確実にしています。今後も、これらの訓練やプロセスを通じ、ハード・ソフトの両面で継続的に改善を図ることで、安全で安定的なサービスを提供し続け、社会の重要インフラとしての責務を果たしていきます。