ANA OPENゴルフトーナメント決勝ラウンド1日目。 — 総評 — 天気:曇り
予選ラウンドに続き、晴天に恵まれた第40回ANAオープン3日目。
予選を通過した68名(うちアマ1名)の選手が5,400人もの大勢のギャラリーに囲まれ、決勝ラウンドがスタートした。
ムービングサタデーにふさわしく、上位陣が軒並みスコアを伸ばし、目まぐるしく上位が変動する混戦模様となった。3日目を終えトップに立ったのは、金亨成選手。4連続バーディを含む9バーディ、2ボギーでスコアを7つ伸ばし、前日の6位タイから一挙トップに躍り出た。2打差の単独2位には現在賞金ランキング2位の藤田寛之選手が続いた。
ホストプロの石川遼選手は5バーディ、ノーボギーの67、快進撃を見せ首位と5打差の13位タイまで順位を上げ、逆転優勝を虎視眈々と狙っている。
首位で最終ラウンドを迎えることになった金亨成選手は、
「最近はずっとこんな感じなんですけど、ハンパじゃなく調子がいいですね。」
その言葉通りのバーディラッシュで、日本ツアー2勝目を視界にとらえた。
優勝争いに加わってきた石川遼選手。第2ラウンド、第3ラウンドをノーボギーという安定したゴルフで最終日を迎える。
「2年前に予選通過したときよりもゴルフの内容は良くなっているし、自分自身レベルアップしています。特にドライバーはレベルアップしていますね。トップと3打差、4打差ついたとしても、まだチャンスはあると思います。今日は3日目に必要なゴルフが出来たので、明日は自分でもどうなるかという楽しみ感はありますね。」
記念すべき第40回大会のチャンピオンとなるべく、最終日もバーディラッシュとなるか注目が集まる。
このまま金亨成選手が逃げ切るのか、はたまた、追いかける選手たちが金亨成選手を捉えるのか、それともホストプロ石川遼選手がANAオープンで初のホスト優勝を遂げるのか、第40回の記念大会を制するのは誰かご注目下さい。
(今日は)
ハンパじゃないっすね♪
最近はずっとこんな感じです。
(キャディーの)岡本さんが私の気持ちを楽にしてくれて、だから良いスコアになる。ミスショットをしてもおもしろい話をしてくれるし。
(同組の)上井さんは日本人で一番仲が良いので。4年前に日本ツアーに初めて出た東建で一緒に回って、だから今日も良かった。
上井さんは本当に優しいし、ご飯も一緒に食べるし、飲みにも行きます。
(単独首位で最終日)
明日チャンスはあるけど、それは神様が決めるから。
明日は藤田さんと一緒で、藤田さんは本当に優しくて大好きです。
好きな人と一緒で楽しみです。
キャディーさんと一緒に楽しみたいです。
(雨予報)
韓国で初めて優勝した時も雨だったので大丈夫です。
ショットもそんなに悪くないし、昨日、一昨日よりはマシだったな。
パターがあまり良くなくて、それがよければもう少し入れられたかな。
(明日?)
今回、5つ伸ばしたと言うけど、みんなも伸ばしているから順位はそんなに変わらないんじゃない。明日巻き返すしかないのかな。
(5試合中4試合が優勝争い、肉体的に疲れは?)
疲れはないよ。2週連続で優勝しているからそれはそれで、自分の経験になる。
そういうのを明日につなげていければいいと思います。
(パッティング)
昨日の後半から良くなりましたね。
理由はないけど昨日の後半の13、14で5〜6メートルが入って、そこから良い感じですね。
今日は朝、グリーンのスピードが上がっていて、見た目との違いがあったけど、前半は良かった。
輪厚は速いので、そのイメージがあってなかなか打ち切れずもあった。
(ショットは)
昨日練習場で修正しました。前半は安定していた。
後半はちょっとダメかなと思ったけど、これくらいでいいかなくらい。
(修正したところ)
上から叩けない状況だったので、そのイメージを入れてって感じ。
(輪厚への思い)
ジャンボさんとやった時(2002年)、林を(17番)狙っての話を2〜3年言われたけど、もうみなさんの記憶も薄れてきてるだろうし、新たな記憶を作らないといけないですね。
3日目終わってこういう位置にいる。当時の輸厚は難しいけど、10年で色々変わってきて、距離が出るせいで輪厚の難しさが10年前より消されている感じがする。当時の方が難しかったし、色々技術を使わなければいけなかった。
前はミドルアイアンだけど、今はショートアイアンで、グリーンもやわらかいし、難しさが減ったなというのがありますね。
時代の流れでしょうね。時代の進化を感じますね。
(予選2日間)
金亨成と回って勢いを感じたし、スコアを伸ばさないといけないし、調子の良い人間が要注意。力のある人間に自分がついていかないといけない。今日のようなスコアだと優勝できると思うけど。
(明日3〜4つ伸ばすのでは勝てない?)
天候もあるけど、無風なら3つ4つでは足りない。みんなで、ゴールラインのテープを誰が切るんだろうという可能性が高いと思う。
今日みたいなプレーをしたい気持ちがあります。
自分も一生懸命ついていかないといけない展開になると思うし、スコアを伸ばさないといけない。
調子が良い人間と思われてるけど、それは春先の話で、調子を上げようとしてやっている。
(明日)
洋芝の雨は嫌ですね。
(17番)
無理はしないです。今は自信ないです。
ビッグネームが上がってきていておもしろいですね。
18番とかあんまり打ち易いホールではないし、ティで立ちにくいところあるけれど、今年はあんまりフェアウェー狭く感じない。今年は広く感じる。
優勝争い?3打差、4打差ついたとしてもまだ、チャンスある。今日は3日目に必要なプレーが出来たと思う。明日は自分でもどうなるかという楽しみ感はある。
パットのストローク自体はいい感じ。明日は今日と同じようにショットをうまくフェアウェーに打って、ショートゲームでバーディを狙うゴルフをしていきたい。
輪厚でもこういうプレーできるんだと思って、それは良かった。今日はドライバーが曲がらなかった。アイアンは今いちだったけど、うまくグリーンに乗せてチャンス作れていた。
明日へ向けて修正点はやはりアイアンですね。フェアウェーはボールが沈みがちで難しい。アイアンがもうちょっと球つかまってくれるような飛び方が出来ていなかった。長いクラブ2番とか、良かったけどもうちょっとかなあ。
ミスショットというと16番とか10番のティショットくらいなんですけど、その2つがちょっと自分の中にまだ残っているんで、ああいうものを減らしていく作業だと思っている。それ以外は良かった。
逆に納得行くショットだったのは、ドライバーは15番、左ラフに行ったけどあれは完壁なショットだった。風に流されずいい球だった。あとは12のティショットも良かった。パットの方は今日はほぼミスなかった。
良かったのは9、10番の1mのくだりのパット。ボールしっかり打てている気がする。こすったり、なでたりすること無かった。
8番のパーパットもそう。パットは2インチ短くしたことでひじが曲がらない。
アドレスが五角形でなく三角形に出来る。それを織さずにストロークしたい。以前よりも内側、つま先に近づいた構えが出来ていてフェーズも開き具合を変えすぎないように。。。3週間経って、その結果、徐々に出てきている。やっていることは間違いではない。
パットはまだまだ試行錯誤という感じだったんで、グリーンに上がっても毎ホール打ち方バラバラだった。それが今日は終始同じストロークできてたんで、長いのも短いのも1つのラインでしか見えていなかった。入るにしろ、入らないにしろグリーン上にいるのが、今は楽しい。
今日は3日間の中で、一番ミスが少なかった。大きなのは16番と10番の2つくらい。
優勝争いからはしばらく遠ざかっていたが、そいういう意味で勘というか、それを取り戻していきたいですし、久しぶりに関われたことを自分がどう感じるかも自分で分からないんですけど、これまでもいつでも優勝争いできるように自分ではイメージしてやってきたつもり。それを準備してきたつもりなんで、自信をもってやりたい。